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業界未経験からWebディレクターになるための道しるべ

当サイトの管理人keiについてWeb Director's Handbook by Kei

この「Webディレクターズハンドブック 業界未経験からWebディレクターになるための道しるべ」の管理人、Keiと申します。

keiワインをすすめるイメージ

今でこそ、私Keiは、Webディレクターとして毎日楽しく仕事をしていますが、現在の状況にいたるまでは、全然畑違いの業界からの転身に加え4回の転職など、なかなか波乱に満ちたものでした。
(私の経歴については後述します)

このサイトを立ち上げたキッカケ

当サイトは、Web業界に憧れていたり、未経験からWebディレクターになることを目指している方のために、私の経験が少しでも参考になればと思い、立ち上げました。

もともとのキッカケは、知り合いから「IT業界に興味があるけどすごいハードワークそう」「Web業界に少し憧れているけど、Webの技術って身につけるのが大変そう」などの声を聞き、『自分のような人間でもWeb業界でやれているのだから、Webの基礎をしっかり学べば、誰でもできるんだよ!』と思ったことです。

働き方に関しては、確かに業界全体としてハードワークだったり、ブラックな企業は存在しますが、(私も2社ほどブラック企業を体験)それはWeb業界に限ったことではないと思います。
なので、その点に関しては、当サイトの情報を参考にして頂き、そういった企業はきちんと見極めてもらえれば幸いです。

身バレを防ぐため「Kei」は本名ではありません。
・・・まぁ経歴を見れば分かる人には分かるかもしれませんが(笑)

私「kei」の経歴

私は、もともとWeb業界とは全然関係のない自動車関係のスタッフ業務に就いていました。

その仕事自体は嫌いではありませんでしたが、「分業化された役割の中で、決まった仕事を行う」というもので、あまり大きな達成感を感じられるものではありませんでした。

そんな中、日々「もう少しクリエイティブで達成感のある仕事をしたいな・・・」という想いが強くなっていきます。

小学生時代はマンガを書いたりクリエイティブなことに憧れるも・・・

というのも、私は小学生の頃から、マンガばかり書いていて、なんとなく「将来はマンガ家になるのかなー」くらいの軽い感じで思っていました。

しかし、ある日テレビで観た「人気マンガ家の職場」が想像以上に汚く「好きなことを職業にするとこんなに汚い所で辛い生活を送らなければいけないのか!?」と、思い込み、ショックを受け、マンガ家になる道を閉ざしてしまいました。(笑)

しかし、その後中高生になっても「何かを創作する」というクリエイティブなことはずっと好きで、「図工・技術」の通知表はいつも5でした。

そんな子供のころからの性分もあり、「何かを創造する仕事」につきたいという想いが心の奥底にあったようですが、当時は「それを職業にしよう」と繋げる思考はありませんでした。

高卒フリーターの道へ迷い込む

そして中学生の時には、成績の取り方だけはうまかったので県内屈指の進学校へ進学・卒業するも、自分の心の奥底にある「何かを創造する仕事をしたい」という想いに気づけぬまま、自分探しのために(笑)大学進学をせず、フリーターの道へ迷い込みます。

自動車関連の仕事に2年ほど就き、ようやく上記の「クリエイティブで達成感のある仕事」をしたいという想いに気づくことができたところで、転職を決意。
さっそくお金を貯め、当時20万円近くするWindowsのノートPCを購入しました。

しかし、せっかく買った高価なPCも、完全PC初心者だった私には、WordやExcelの使い方すらまったく分からないという宝の持ち腐れ状態に。

Windowsの書籍を買ってみたが、用語の意味すら分からない・・・ということで、右も左も分からぬまま、とりあえずパソコン教室アビバ【AVIVA】に通いはじめた二十歳の時が、この世界に足を踏み入れた瞬間だったのかもしれません。

アビバ

超ワンマン社長のブラック零細に入社

パソコン教室に通い始めたのと同時ぐらいに、「やはりどんな仕事でもいいからクリエイティブな仕事に就きたい」と思い、転職活動を開始。(アルバイトでしたが・・・)

当時は、インターネットもそこまで世間に浸透しておらず、また、自分の世間知らずもあって、「家から近いところでクリエイティブなことをやっている会社」という条件だけで調べたのですが、1件目の応募でまさかの採用。

実は、未経験者は募集していなかったのですが、電話をしてみると面接をしてくれることに。
もちろん、まったく未経験の状態だったので、アピールするものは「今パソコン教室で学んでいる」ということと、やる気のみ。

応募書類に、アピールできそうなことを何でも書いたのが功を奏したのか、奇跡的に採用されました。

運良くアルバイト採用されたその会社は、MacのIllustratorやPhotoshopを使って、グッズのデザイン・販売・制作を行っている小さな会社でした。

しかし、ここが零細企業ゆえなのか、超ワンマンな経営者でした。
毎日深夜や朝方まで残業を強いられるも残業代は全く出ず、おまけにパワハラ・セクハラに耐えて踏ん張っても時給は激安の750円という、フタをあけてみれば過酷なブラック企業というありさま・・・。

そんな会社でも、最初のうちは「未経験なのに採用してもらえただけでありがたい!はやく戦力になれるように、とにかく頑張らねば!」と奮闘するも、結局体力的にも精神的にもやられてしまい、半年ほどで退社することに。

そのときの私は21歳、社会人経験も浅かったため、「クリエイティブ業界の経営者はこんなにひどい人種なのか・・・」と、たった1社だけの経験で、業界に対して強い不信感を持つようになってしまいました。

ワンマンブラック企業で培ったスキルが役立ち、広告会社へ再就職

しかし、半年とはいえ、膨大な業務をこなすことで身につけた多くのスキルと「利益を意識して働く」という考え方は、その後の社会人人生において大きく役立つことになります。

数ヶ月の充電期間を経たあと、再び転職活動を始めた私は、「今度はちゃんと会社を見極めて慎重に転職しよう」と思うも、またしても応募1社目で奇跡的に採用されます。

会社の規模は、前の会社よりは少しだけ大きく、業務内容は広告制作でしたが、前の会社でやっていた業務に近しい内容も多く、身につけたスキルがすぐに役立つ仕事内容でした。

また、面接していただいた上司が車が好きだったようで、自動車関連のアルバイトをしていた経験から、車の話ができたことも好印象に繋がった様子でした。
(どんな経験も役立つ時があるんだなとこの時感じました)

さらに幸いなことに、この会社の社長は前職の社長と違って、非常に人柄の良い社長だったこともあり、「ああ、世の中にはこんなにデキた人格の社長もいるのか」「この人の元でなら頑張って働ける」と、思ったほどでした。

この会社での仕事は、繁忙期にはキツイこともありましたが基本的には楽しく働け、1年を終えた頃には正社員にしてもらうことができました。

そのまま4年ほどこの会社で働き、広告制作におけるスキルやディレクション能力を磨いていくことができました。

スキルを磨くイメージ

職業訓練でWeb制作スキルを身につける

ただ、その会社は実質ほぼ家族経営で、あまり経営がうまかったと言えないのも事実です。

当時、世の中の企業はどんどん、Webに注力していく時代でしたが、その会社は波に乗り遅れ経営状況は悪化。
広告制作という業種柄、Webサイトの制作依頼は増えていたのに、社内には作れる人が誰もおらず、案件は受けたくても受けれない状況でした。

私自身、「自分でWebサイトを作りたい!」と思うも、作れるWebサイトのクオリティは、アビバ【AVIVA】で習ったホームページビルダーで作れる程度のもの。

そんな時、社内の方針変換(家族経営ゆえのお家騒動的なゴタゴタ)もあり、ちょうど自分も体調を崩し気味だったので「いっそ退職して、Webのスキルを学んでみよう!」と、思い立ち退社します。

退社後、失業保険の手続きに行ったハローワークで、たまたま「職業訓練」というものを知り、そこで人材派遣会社が開催する、Web制作のスキルを身につけられる職業訓練の講座を発見します。

定員30人の講座でしたが人気が高く、入校テストがあったものの無事合格。
3ヶ月の間、平日は毎日教室(会社)に通って、HTML・CSSの基礎からWebサイト制作を学び、Fireworks、DreamWeaver、Flashなどのツールの使い方も身につけることができました。

職業訓練終了後、さっそく腕試しと、辞めた広告制作会社のWebサイトを作ってあげたら、なんと数千万円を売り上げるサイトになってしまいます。

これに味をしめて、実務経験ゼロなのに、いきなりフリーランスもどきのようにWeb制作の仕事を一人で行うことになります。

大きめのブラックWeb企業に入社

その後、マッチングサイトなどで仕事を見つけつつ、一人でWeb制作の仕事をこなしていましたが、営業スキルにも制作スキルにも限界を感じ、Web関連の会社に入ることを決意します。

そして今回も、就職活動後、奇跡的にすぐ正社員としての採用が決まります。
3社目となる会社は、従業員は数百人以上で全国に支社もいくつかある、大きめのWebの制作・マーケティング等を行う企業でした。

ここは、「入社数時間で新入社員が失踪する」「会議室から怒声が響く」「休日出勤を“自主的な勉強のため出社した”とサインさせる」など、なかなかのリアルブラック企業だったのですが、私がいた部署は比較的マシな風土だったのと、「挑戦する人には機会を与えてくれる」ところが気に入っていたので、私自身はそこまでブラックであるとは思っていませんでした。

この会社では、担当するお客さんも全国規模で多かったので、Webディレクターとして、多くの良質な経験を積むことができました。

また、社内で新規Web事業の立ち上げメンバーにもなり、初年度から数千万の利益を上げるなど成功体験を重ね、さらに部署の管理職に昇進したことで「人を育てる・人を評価する」という貴重な経験も積むことができました。

その会社では計5年ほど働きましたが、ブラック企業である噂はWeb上に少しずつ広がっていて、それを見るたびに「社名で検索すると悪評で憂鬱になる」「人に言えない会社で働いている」という思いでだんだんと辛くなってしまい、退職を考えるようになります。

人には言えないイメージ

現在は小さい会社ながらも少数精鋭のホワイト企業に

これまでの転職回数は4回・・・さすがに今回は、応募する前に調査をしっかり行い、「事前に会社を見極めて転職活動をしよう」と決意しました。

そうなると、何社か面接を受けるも、これまでのようにそう上手くはいかない ・・・やはり、しっかりした会社は、そうカンタンに採用が決まるものではなかったようです。
(会社は辞めずに転職活動をしていたので、焦ってはいなかったのですが)

何社か応募や面接で不採用になった後、今は、小さい会社ながらも少数精鋭メンバーでバリバリやっている、非常にホワイトなWeb関連の会社で働いています。

乱文失礼いたしました。
長くなってしまいましたが、これが私keiの経歴です。
読んでいただいた方、ありがとうございます。

Web業界に向いているであろう人

こんな私のつたない経験からですが、Web業界に向いている人は、どんな人なのかを考えてみました。

「達成感」と「必要とされること」にやりがいを感じる人

もともと、私には漠然とした「Web・IT・クリエイティブ業界への憧れ」のようなものがあったのですが、実際にこの業界に入ってみると、そういった憧れだけでは絶対に続けられない仕事だと感じました。

なぜなら、その憧れの根底にあったのは「この業界は華やかだ」という勘違いなのですが、そもそも「Webディレクター」には、華やかだと感じる仕事はほぼなかったからです。

もちろん、コンペなどで人前でプレゼンを行ったりするときは、多少の華やかさは感じていたかもしれませんが、実はその瞬間のために、日々、PCに向かって調査や資料作りをしている時間の方が何倍もあります。

また、デザイナーやプログラマにおいても同様で、顧客に提案するデザインを何度もつくり直したり、細かいプログラムを何度も書き直したり、毎日コツコツ地味な作業の繰り返しです。

考えてみれば、音楽の世界や舞台の世界など、特に「人に夢を見せる」華やかだと思われている仕事は、すべてそうかもしれません。
華やかに見える仕事であるほど、その裏では何倍もの泥臭い努力をしているのだと思います。

泥臭い仕事のイメージ

そんな泥臭い仕事でも続けられるのは「達成感」「必要とされること」にやりがいを感じるからだと思います。

「達成感」は、特にWebサイトが完成した時や、顧客の売上げ目標に到達した時などに、大きく感じられます。
(もちろん毎日の仕事でも、決まった目標をこなすことで小さな達成・充実感はあります)」

「必要とされること」は、そのように「成果を挙げること」を繰り返すことで、必要とされる人材になり「あなたに仕事を頼みたい」と思われることです。

その2点にやりがいを感じられる方で、何よりWebやクリエイティブなことが好きなのであれば、Web業界には向いていると思います。

好奇心旺盛であること

それと、好奇心旺盛であることは、この業界で働く上で非常に重要な適正になってきます。

なぜならWeb業界、IT業界は技術の進歩が非常に早い業界で、日々、新しいサービスやテクノロジーが生み出されています。

そんな業界において、日々の仕事の中だけで得られる情報やスキルだけで過ごしていると、すぐにおいて行かれてしまいます。
なので、新しい情報など、何にでも好奇心を持ち、「自分から動いて学び吸収する」という姿勢が不可欠になります。

具体的には、新しい技術・マーケティング書籍の購入、セミナーや勉強会・交流会への参加などです。
こういったものに、「お金と時間を投資するのは当然」と思えるくらいになるのがちょうど良いかもしれません。

もちろん、ほとんどの会社がこういった自己学習のための費用は負担してくれます。
逆に、負担してくれない会社であれば見切ってしまいましょう(笑)。

※もしまだ、セミナーに参加した事が無い人は、まずは費用も安く全国で開催されている有名どころのセミナー「CSS Nite」などに参加してみることをオススメします。

もちろん、家族との時間やプライベートの時間を完全に犠牲にして学ぶ、という訳ではなく、あまり仕事との境目を持たせず、積極的に役に立ちそうなことは学んでいく姿勢が必要だということです。

技術の進歩が非常に早い業界で、「仕事とプライベート」を分けて学んでいては、ついていけなくなり、すぐに新しい世代にとって変わられてしまいます。

業界で生き残るWebディレクターになるには

「Webディレクター」という業種はやはり、デザイナーやプログラマに比べ、多様な仕事を行うので「何でも屋(ジェネラリスト)」になりがちです。
それはそれで必要とされる能力なのですが、当然同じようなスキルを持ったWebディレクターはたくさんいます。

なので、いずれそこから一歩抜け出たWebディレクターになるためには「自分だけの強み」を持つことが必要です。
それは、自分自身の過去の経験を活かすことでも良いですし、新しく他分野のスキルを身につけることでも良いでしょう。

例えば、経済や金融関係の資格やスキルをもっていれば、「クリエイティブとビジネスの両面に強いWebディレクター」となります。
そうすると、そんな人材はそうそう他にはいないので、非常に価値の高い「あなただけの強みをもったWebディレクター」になれるでしょう。

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