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業界未経験からWebディレクターになるための道しるべ

良い会社の見分け方は?Web Director's Handbook by Kei

就職や転職の際、その会社がいわゆる「ブラック企業かどうか?」は、気になるところです。

というのも、Web業界に限らずクリエイティブな業界は、総じて長時間労働になりがちで、実際、上場企業でもかなりハードワークなところもあります。
(私の友人の会社がそうで、残業代が出ればまだしも、そうでないところも多いですね)

また、同じ会社でも、配属される部署や一緒に働く人との関係によって働きやすさというのは変わってくるので、一概にどの会社がブラックなのか、外から完全に見分けることは難しいのですが、ある程度の予測は可能です。

ですので、可能な限り事前に調べた上で、疑わしい点は面接時に質問して判断しましょう。
以下に私の経験から「ブラック企業かどうか見分ける方法」を、いくつかあげていきます。

ブラック企業のイメージ

1. 社長(代表取締役)のブログを調べる

もし、自分が就職を考えている会社の社長が、ブログやTwitter・FaccebookなどSNSをやっていれば、必ずその内容を確認しておきましょう。
会社が「ブラック企業になるかどうか」は、やはり代表である社長(代表取締役)の人柄や考え方が非常に大きいといえます。
特に、少人数の会社であれば、複数の管理職がいるケースはまれですので、ほぼ社長の性格 ≒ その会社の風土となります。

もちろん、一般に公開されているブログやSNSは「誰でも見られる」ということを考えると、いわゆる「ポジショントーク」や「外向け」な発信が多くなるという点はありますが、発言の種類から、ある程度推測することができます。

危ない発言の一例

以下に、いわゆる危ない発言・ブラック企業の可能性が高いであろう発言をまとめてみました。

中には、「経営者が本当にこんな発言するの!?」と思える内容もあると思いますが・・・実は私の実体験でもあります。

気合い・やる気・根性系の内容ばかり

「体育会系」という会社風土はありますし、日々のモチベーション作りはとても大事です。
しかし、極端に精神論ばかりの場合、効率性を求めることや、頭脳的な仕事に対して理解を持たないという脳筋ブラックな風土である可能性があります。

有名人の苦労エピソードや名言を持ち出してばかり

有名人の言葉に「説得力」があるのは、その人が成功者であり、背景に「努力してきた過程」が垣間見えるからです。
当然、成功者の言葉は正論であることも多いのですが、それをムリヤリ自社の環境に当てはめ、従業員にハードワークをさせるために使用している場合があります。
少なくとも、自分の経験・自分の言葉で物事を語れない経営者には注意が必要です。

高価な服や車、アクセサリなどの自慢ばかり

これは、論外ですね。
ある企業では「仕事を頑張り出世すれば稼げるようになる」ことを部下に見せつけるため、「幹部があえて高級車に乗って見せびらかす」というのもあるようですが、社外の人間に対して見せても、やっかみを買うだけなので、こんなことを発信する必要はありません。
単なる虚栄心や自慢でやっている場合と、実は経営が苦しい状況にあるのをカモフラージュするためにやっている場合があり、注意が必要です。

大口をたたく、中身がない発言ばかり

「世界を変える」「お客様の幸せを願う」「上場も視野にある」このように、抽象的な言葉ばかりが並んでいる場合も注意が必要です。
もちろん、上記のような言葉のあとに「なぜそれをするのか?」「どうやってするのか?」が具体的かつ、納得できる内容で書かれていれば別ですが、そうではない場合は、特に何も考えておらず、思いつきで「それっぽいこと」を書いている可能性が高いです。
こういったケースの裏には、経営者の根底に「儲かれば何でも良い」という考えしかなく、「それっぽい」発言をしていればいいと考えている場合があります。
倫理感が低いため、例えば「顧客第一主義」とかかげながら、実際には、目先の利益しか考えておらず、従業員を短期間に使い捨てていたりする場合があるので気をつけましょう。

考えが浅く子供っぽい発言が多い場合は注意

総合すると、発言に対する考えが浅く、子供っぽさがみられる場合は「ブラック企業かも」と、疑うくらいが丁度良いかもしれません。
実際、世の中には年齢を重ねても「自分がこんな発言をしたら、相手からどう見られるか」というのを想像できない人がいます。

もちろん、戦略としてあえて上記のような発言を行っている場合もありますが、無知な顧客や就活者を騙す目的だったりしますので、そのような発想自体がブラックに他なりません。

詐欺のイメージ

2. 社長(代表取締役)の経歴を調べる

また、社長の経歴を調べた結果、会社員経験がなく、若くして起業した社長だった場合も注意が必要です。

お金を儲けることは得意だったとしても、複数人やチームで働いた経験がないと、他人の気持ちが分からない場合も多く、ブラックなワンマン経営になりがちです。

逆に、ある程度の規模の会社で管理職を経験してきた経緯がある場合は、リーダーシップがあり、従業員の気持ちが分かる社長と考えてよいでしょう。

というように、経営者の経歴から推測できる企業風土もありますので、できるだけ社長の経歴は確認しましょう。

3. GoogleやYahoo!で、社名や電話番号で検索してみる

昨今、自分が就職する会社の社名を検索する行為は、基本中の基本といえるかもしれませんが、会社の「電話番号」でも検索して「迷惑電話情報サイト」等がひっかかる場合も注意が必要です。

電話営業で悪い評判が見つかる会社は、基本的に「いらないモノを押し売りしてくる」ブラック会社の傾向があるので注意が必要です。

また、社名が短期間に頻繁に変わっている会社にも注意が必要です。
会社にとって「社名を変える」ということは、法人登記書類の手続きだけでなく、名刺、パンフレット、看板など、大量の会社関係の備品と書類を変更するので、非常に手間とコストがかかります。

よほどのことがない限り、そんなコストをかけてまで変えるものではないのですが、ブラック企業は社名が「悪い意味で有名になる」と、売上げに直結するため、頻繁に社名を変える傾向があります。
もし、社名変更の形跡を見つけたら、注意しましょう。

黒い噂を見つけたイメージ

4. 転職情報サイトで会社の内情を調べる

最近では、転職情報サイトで調べるという方法も一般的で、有名なのは、転職会議Vorkersといったサイトです。

情報を閲覧するにはユーザー登録などが必要であり、小規模や少人数の会社の場合には情報が載ってない場合もありますが、かなり多くの企業の情報が掲載されています。

そして、そのほとんどの投稿は、その会社の従業員・元従業員による投稿なので、内部の人しか知り得ない職場の空気感など、信憑性の高い情報が集まってます。

転職情報サイトを見る際の注意点

ただし、こういった転職情報サイトを参考にする際の注意点として、「ネガティブな情報の方が圧倒的に集まりやすい特性がある」ということを前提に閲覧しましょう。

なぜ、ネガティブな情報の方が集まりやすいのかは、このような転職情報サイトに情報が集まる仕組みを見てみると分かります。

転職情報サイトに情報が集まる仕組み
  1. 転職希望者は、他の会社(転職候補の会社)の情報が欲しい
  2. 情報を見るためには、お金を払うか、現在自分が働いている会社の情報を登録しなければいけない
  3. お金を払うまではしないので、情報を登録する
  4. たくさんの会社の情報を閲覧するには、その分多くの情報を登録する必要がある

という流れで情報が集まるのですが、そもそも「1. の転職候補の会社の情報を求める」という行動の根底にあるのは、現状働く会社に不満を持っているからです。

不満がなければ転職などは考えませんよね。
そうなると、自分の働いている会社の情報を登録するとき、圧倒的にネガティブな情報の方が出やすくなるんです。

ですので、すべての企業がブラック企業に見えてくることすらありますし、逆に良い情報ばかりなら、ステマ(ステルスマーケティング)を疑うくらいがちょうど良いでしょう。
(リアルなブラック企業になると、こういったサイトの情報を消すように組織的に動いている場合もあります)

どちらにせよ、偏った情報ばかりでてきた際は鵜呑みにせず、いろいろな人やサイトの情報を参考にして、ひとつの情報源だけで判断しないように心がけましょう。


次は、就職・転職の際には、大企業と中小零細企業のどちらを選ぶべきなのか?を書いてみました。

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