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業界未経験からWebディレクターになるための道しるべ

スキルはどこで身につける?Web Director's Handbook by Kei

Webディレクターになるにはどんなスキルが必要?のページで書いたとおり、「Webディレクター」と一口にいっても、実際の業務内容・役割によって様々なスキルが求められます。

では、それらのスキルはいったいどこで学べばいいのでしょうか?

例えば、今は、ネットの時代なので「Amazonで評価の高い本を買って学び、わからないところはネットで調べる」独学という手もありますが、これはなかなか難しいのも実情です。

というもの、まず、Amazonなどで、レビューを頼りに評価の良い本を買ったととしても、それが自分のレベルにあっていて理解できる内容かどうかは別ですし、「分からないところをネットで調べる」というのも、答えがみつからない場合もありますし、見つけた答えが本当に正しいのか、自分の求める答えに合っているかも分かりません。

実際私も、はじめてPCを買った時、Excelの使い方すら分からなかったので、書籍を買いました。
しかし結局、ほとんど読むことすらできませんでした。

なぜなら、「何が分からないのかも分からない」状態だったからです。

このように、初心者が独学をする場合、ただ「スキルアップをしたい!」という漠然とした目標設定では、何を学ぶべきかもわからず、モチベーションも上がらず、結局身につかないという悪循環がおこってしまいます。

ということで、独学でなんとかできるツワモノは別として、「スキルはどこで学ぶのが良いのか?」を以下にまとめてみました。

通信(オンライン)と通学(オフライン)のどちらで学ぶべき?

PCが一般的に普及した現代では、通学せず自宅のPCで行う通信制の「オンライン」のスクールと、実際に通学して学ぶ「オフライン」のスクールに分けられます。

よく比較にあがるこの『通信(オンライン)と通学(オンフライン)の学習は、どちらが良いのか』、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

通信(オンライン)と通学(オフライン)の比較

最近では、Web関係のスキルに限らず、様々なことがWeb上で学べるようになってきました。
その多くは、動画を見て、自分のペースで学習していくというスタイルです。

Web系講座の代表的なオンラインのスクール(e-ラーニング)には、スクードットインストール、最近日本に進出してきたUdemy(ユーデミー)などがあります。 これら、オンラインスクールのメリットとデメリットを見てみましょう。

通信(オンライン)のメリット・デメリット
  通信(オフライン) 通学(オンライン)
料金 安い 高い
学習ペース 融通が利く 融通が利きにくい
モチベーション 保ちにくい 保ちやすい
持続性 低い 高い

まず、やはり料金はオンラインのほうが安く、無料からはじめられるもの、月額数百円からのものが多くあります。

次に、学習ペースについては、通信制(オンライン)の場合は、何度でも同じ動画を見られることから、忙しくても、自分のペースで学習することができ、スケジュールの融通が利きやすいです。
なので、「料金」と「融通」の2点は、総じて通信制の方が優れています。

次に、「モチベーション」に関してですが、これは通学制の強みが発揮されます。
通学制のスクールの場合は、「決まった曜日や日時に行く」という点で、通信制に比べて時間の融通が利きにくいのですが、反面「行かなければいけない」という強制力が働くので、サボってしまったり、途中で辞めてしまうということが断然少なくなります。

先生とマンツーのイメージ

さらに、料金もオンラインに比べて高めですので「せっかくお金を払っているんだから行かなくてはもったない」という気持ちが働きます。
通学するのは、最初は少し辛いかもしれませんが、慣れてしまえば習慣になり、当たり前になるので、途中でやめることも少なく「持続性」は高いです。

また、「一緒に学ぶ仲間と顔を合わせて切磋琢磨できる」「先生がいて分からないことをいつでも聞ける」というのは、通信制にはない非常にありがたい環境です。

私の場合は、通学制で学んだのですが、教室には年齢の近い人が何人かいました。
その人たちとは、授業中での発表などの交流だけでなく、休み時間に授業とは別に作品をつくって見せ合うなどをしていました。

もし1人で黙々と学んでいた場合、上記のようなことはありえなかったですし、何よりそういった出会いは一生の財産になります。
というのも、実はその人たちは、今、同じ業界で働いており、時折連絡を取る仲なんです。

このように、通学制の場合、ただスキルを身につける以外のメリットもあるんですね。

また、先生に分からないことを質問する時、通信制の場合は、基本的にはチャットなど「文字のみで伝えなければいけない」のですが、初心者の場合「どう聞いていいかが分からない」ということも多く、的確に質問できないことがあります。
質問が的確でないと、先生もちゃんと答えられずに、コミュニケーションがうまくとれなくなることがあります。

「コミュニケーションがとれない」ことを何度か繰り返すと、「自分の質問の仕方が悪く、先生に手間をとらせて申し訳なくなり、質問しなくなってしまう」ということもありえます。
そう考えると、いきなり通信制のスクールで学ぶというのは、初心者には少しハードルが高いのかもしれません。

1人で通信で学んでいるイメージ

あなたの現状に合わせて選ぼう

上記の理由もあり、私は、初心者の方には、断然通学制(オフライン)のスクールで学ぶことをオススメするのですが、ご自身の就業状況等によっては、『通学制は難しい!』という方もいます。

なので、以下の条件にすべて当てはまるのであれば「通学制」、そうでなければ通信制のスクールでも良いと思います。

私Keiの場合は、AVIVA【アビバ】と職業訓練(派遣会社の講座)

私keiの場合は、PCを買ったものの、全然使い方がわからなかったので、まずパソコンスクールAVIVA【アビバ】にて、PCの操作方法の基礎や、Word、ExcelなどのMicrosoft Officeの使い方を学びました(AVIVAは「たまたま家の近くにあったから」という理由で選びました)。

途中、通っていたAVIVAの教室が閉校になってしまったのですが、近場に別の教室があったので、そこに転校することで無事続けられました。
全国展開しているスクールは、こういう事があった場合、助かりますね(^ ^;)

AVIVAでは、文書処理能力検定とMOS(Microsoft Office Specialist)の資格取得を目標とし、週二回の通学の結果、半年ほどで無事両方の資格とも取得することができました。

私は完全なPC初心者だったので、最初は皆で学ぶ形式でしたが、途中からは個々のスキルに合わせ、個別に進めるような形式になりました。
何より、分からないことがすぐ相談でき、先生と二人三脚で学べる環境には大助かりでした。

アビバ

Microsoft Officeを実務で使えるようになり、グッズショップのアルバイトから、広告会社で正社員として就職できました。
しかしその後、Web業界の会社で働きたいと思い、退職して、Web制作系の「職業訓練」を受けることになります。

職業訓練とは、国が労働者や求職者に対して、就職に必要なスキルや知識を習得させることにより、雇用を支援する仕組みのことです。
雇用保険を一定期間以上払っていれば、訓練中は給付金を受ける事ができるので、生活するだけのお金は給付されつつ、スキルを身につけるができます。

職業安定所(ハローワーク)に行くと、期間ごとに様々な種類の職業訓練が実施されていました。
その中でも、Web系の職業訓練は人気が高く、応募者も多かったのですが、面接と筆記試験を無事クリアし、合格することができました。

その職業訓練は、派遣会社が行っているもので、講師や授業の質はとても高く、3ヶ月でWeb制作の基礎を身につける講座でした。
具体的には、テキストや課題のサイト制作を通して、Webの基礎知識と制作ツール(Fireworks、Dreamweaver、Flash)の使い方を一通り学ぶといったものです。

今はその派遣会社は合併して存在しないのですが、以下のヒューマンアカデミーのように、派遣スタッフのスキルアップのため、スクールも運営している形態の派遣会社でした。

その職業訓練のおかげで、私はWeb業界に就職することができ、Webディレクターになることができました。
Web業界に行く以上は、「自分で制作が一通りできる」というのは、やはりアピールポイントになったと思います。

(ちなみに、上記講座は、通学と通信を組み合わせたハイブリッド制も選べます。
基本は通学で学び、行けなかった時や復習したい時は動画でフォローできるのが良いですね )

通信制(オンライン)スクールの場合

先ほど紹介した「通学がオススメな理由」と真逆になりますが、以下の場合に該当する方は、通信制のスクールが向いています。

上記のヒューマンアカデミーであれば、通信(e-ラーニング)のみの受講コースもあるので、まずは通信のみのコースで組んで、上記の問題をクリアできたら、通学に切り替えるという手もありますね。

正直、自己管理が苦手な私は、通信制(オンライン)スクールはきっと続かないだろうと判断し、通学制のスクールにしたという経緯があります(汗)

自己管理のできる意志の強い人は別ですが、初心者のうちは、可能であればなるべく通学制のスクールにした方がうまくいきやすいと思います。


次のページでは「就職の際に学歴は重視されるのか?」を書いてみました。

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